遺産相続について考えましたが、父には多額の借金があり返済出来そうにありません。相続放棄するしかありませんか。
相続放棄以外にも以下のような選択肢が考えられます。
①個別の債務整理手続き:相続放棄の代わりに、借金の返済を個別に整理する方法があります。債務整理には、任意整理や個人再生などの手続きが含まれます。
②債権者との交渉:債権者と直接交渉し、借金の一部を減額したり、返済条件を再調整したりすることも考えられます。
③破産手続き:借金問題が深刻で返済が不可能な場合、自己破産などの破産手続きを検討することもできます。
※原文のまま掲載
ＡＩの回答は一般的な債務整理の説明ですね。
相続の場合、借金があっても遺産の額が多ければ、遺産を処分して借金を返済すれば良いのですが、借金の方が大きい場合には、相続人は自らの財産から返済する事となります。
このような場合にとれる方法は次の2つがあります。
①相続放棄
相続人としての権利を放棄しますので、遺産をもらえないこととなりますが、被相続人の債務については責任を負いません。家庭裁判所に申し立てることによって相続放棄することができます。
②限定承認
相続人が債務を負担するとしても相続財産の範囲内でしか責任を負わないという制度です。遺産の額と債務の額のどちらが大きいか明らかではない場合には安全な制度といえます。結果として、遺産の額が大きければプラスで、債務の額が大きくてもマイナスにはなりません。相続人全員で家庭裁判所へ申し立てることが必要です。①②のどちらの申し立ても、相続開始を知った日から3か月以内の手続きが必要です。
